Leica M-P(Typ240)がやって来た |
Leica M-P(Typ240)がやって来ました。
Leica M10が出て間もない訳ですが、なんで今更?って感じですよね。
M10にしなかった理由は、まだ価格が高いうえに入手困難なのと、Typ240ではEVFやマグニファイヤー等のアクセサリーの使い回しが出来るから。
もうちょっと様子見して、そのうち出るであろうM10-Pにしようかと思ってます(貯金、貯金)。
ボディがおデブになってしまったことで敬遠していたTyp240ですが、だいぶ価格もこなれてきたので、使ってみることにしました。
だいぶクセなんかが分かってきましたので、今更ですがM9とTyp240の比較を中心にレビューしてみます。
そのため、RAW現像での調整の幅も広がりましたが、なんというか、普通の画質になってしまった感も否めません。
M9って、ホント露出やらホワイトバランス
下の写真のような場面をM9で撮ると、ダイナミックレンジの狭さのおかげで、周りは真っ黒になっていたと思われます。
それがM9の味っちゃ味なんですが、つぶれずに撮れたのは、Typ240のおかげかと。
Leica M-P(Typ240) + Summilux35mm(ASPH)
シャッター音が変わったのは良く言われることですが、最初は嫌いでしたが、だいぶ慣れました(笑)。
ここでの最大の特長は、ブレにくくなったことじゃないでしょうか。
M9は、途中までは軽く、最後にグッと力を入れないとシャッターが切れない構造になっていて、手ブレしやすかったのです。
Typ240では、ほぼ一定の力でシャッターが切れるので、そーっとシャッターを切ることが出来るようになり、手ブレ耐性が高くなっています。
分離チャージという概念がなくなり、軽いシャッター音と相まって、心地よく、テンポ良く撮ることが出来るようになったのも、見えない性能アップかと。
Leica M-P(Typ240) + Summilux35mm(ASPH)
重さやボディの分厚さを気にしていましたが、撮影中は全く気になりません。
EVFを付けるとThumbs Upなどの親指グリップが付けられなくなりますが、ボディのなんちゃってサムグリップでも何とかなりそうです。
とはいえ、35mmレンズのときは親指グリップを、50mmレンズのときはEVFをと使い分けるようにしています。
また、露出補正もしやすくなりました。
M9ではホイールで露出補正が出来たのですが、いつの間にかとんでもない補正値になっているなんてこともしばしば。
Typ240では、この辺も改善されていますね。
Leica M-P(Typ240) + Summilux35mm(ASPH)
ホワイトバランスは、青寄りから赤寄りに変わりました。赤寄りと言っても、M9と比較してのお話です。
今までが青すぎたので、普通になったと言えばその通りなんですがね(笑)。
M9では、露出を外すとRAW現像でも救えませんでした。黒つぶれ、白飛びは当たり前、日常茶飯事。
何枚かブラケットで撮っておくこともありましたが、Typ240では基本露出外しによる撮り直しはしなくなりました。
ただし、Typ240では、なぜか期待よりも明るく写るので注意が必要です。常時-1か-0.7補正でちょうど良いくらいです。
ちなみに、M9のときは常時-0.3に設定しています。
下の写真は、-1補正で撮っていて、更にCapture Oneで-0.7補正しています。
Leica M-P(Typ240) + Summilux35mm(ASPH)
高感度もM9より飛躍的に向上しました。
M9のときはISO160固定で使っていましたが、Typ240ではISOオートが使えるようになり、最低シャッター速度も指定出来るようになっています。
積極的にISOオートにして、最低シャッター速度を(焦点距離x2)に設定しています。利便性が向上していますね!
下はISO1600で撮った写真です。なかなかイケテると思いますが、いかがでしょうか?
Leica M-P(Typ240) + Summilux35mm(ASPH)
バッテリーがだいぶ大きくなったおかげで、バカみたいに長持ちします。
私なら、丸一日使っても3日間は充電なしで大丈夫です(笑)。
動画は撮らないので、予備バッテリーはいらないかな。
Leica M-P(Typ240) + Summilux35mm(ASPH)
EVFは、OLYMPUS XZ-2用に買っていたVF-2をそのまま流用しています。
Summilux50mmを開放で使うときなんかは、意外と重宝します。
フォーカスアシストで拡大出来るのは中央のみですが、これで十分です。だって、レンジファインダーだもん(笑)。
M10ではフォーカスエリアを移動出来るようになりましたが、いちいちそんなことするかなぁ?とも思いますし。
もちろんフォーカスエイドも効きますので、積極的に使っていこうと思っています。
とはいえ、EVFを付けているとかさばりますね。カバンに入れていると、結構邪魔です(^^;
なお、ライブビューはほとんど使いません。
Leica M-P(Typ240) + Summilux50mm(ASPH)
スリープからの復帰が遅いです。
いつも電源を入れっぱなしにしておいて、撮影する直前に半押しして復帰させるのですが「あれ?あれれ??」って感じでシャッターが切れません。
EOS10Dを使っていた頃、電源を入れるとデジタル表示で EOS と出て起動までに数秒待たされたものですが、E05(Error05)ってなんだ?という笑い話があったのを思い出します(笑)。
今の人は、デジカメの電源を入れてから撮れるようになるまでに時間がかかるなんて感覚、わからんだろうなぁ。
話が脱線しましたが、即写性が求められるMライカにおいて、ここは是非何とかしてもらいたいところです。
(追記)速いSDカードだとそんなことないらしいので、後日試してみます。
(追記)SDカードフォーマッターを使ってフォーマットしたら、だいぶ速くなりました!
Leica M-P(Typ240) + Summilux35mm(ASPH)
スリープからの復帰など不満はあるものの、総じてTyp240にして正解だったと思います。
撮った後、思った通りに仕上げられるっていうのが重要なファクターだと気づかされました。
M9の場合、当たればホームランですが、空振り三振も多かったので、なかなか「これだ!」という写真が撮れていませんでした。
Typ240を使うようになって、「作品」とはいかないまでも「写真」として見られるものが多くなった気がします。
M10が更にどう良くなっているのか分かりませんが、しばらくはTyp240を楽しもうと思います♪